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  • 2020年4月27日

    九谷焼いわたやオープンいたしました。

作家から選ぶ

九谷焼いわたやの「九谷焼教室」


●内海吉造作 「赤絵金彩猿図脚付鉢」明治時代前期

 作者の内海吉造は、天保2年(1831)金沢で加賀藩下級武士の家に生まれました。加賀藩馬廻り役だった阿部碧海が明治2年(1869)、士族授産のため、古寺町に五基の窯を築いた際、その工場長となって、明治初期の金沢九谷の基礎を築きました。

 本作は、ニホンザルを描いた鉢です。口径は21センチの、いわゆる7寸皿鉢ながら、三つ脚付きの珍しい器形です。近代では、ニホンザル専門に克明に描く森狙仙らが有名になりましたが、本作はその作品に比べても遜色のない出来栄えで、体毛の一本一本ていねいに描いています。その筆の冴えをみれば、作者がいかに日本画の修練を積んだかがわかります。内海吉造の円熟期(明治 10 年代)の作と思われます。


nomi広報「九谷焼探訪」2020年10月号

URL:https://www.city.nomi.ishikawa.jp/www/contents/1590632511422/simple/20_23.pdf

●九谷 庄三 作 「朝顔仔猫図平鉢」明治初期

 九谷庄三の明治初期の作で、室生犀星の短編「九谷庄三」に登場する絵皿のモデルとされています。

 犀星と交流があり県立工業学校の教師だった陶芸家の板谷波山がかつて所持していたことが知られています。

さらに近年の調査で分かったことで、庄三はこの絵皿の猫を描くときに、葛飾北斎の「三体画譜」掲載の猫を参考としたことが明らかになりました。北斎がトンボを見る猫を描いたのを、庄三は蜘蛛を見上げる猫に仕上げています。


nomi広報「九谷焼探訪」2020年9月号

URL:https://www.city.nomi.ishikawa.jp/www/contents/1601257057376/simple/21_25.pdf

●松山窯「蕪に遊禽の図平鉢」江戸末期

再興九谷窯のひとつで大聖寺藩前田家の御用窯「松山窯」の青手様式の作品。緑釉で囲む見込みに蕪の上で戯れる小禽(雀などの小さな鳥)を写実的に描いています。

 こちらの作品は、今年の九谷ぬり絵コンテストの題材にも選ばれました。


nomi広報「九谷焼探訪」2020年7月号

URL:https://www.city.nomi.ishikawa.jp/www/contents/1595811118002/simple/24_29.pdf